偽アプリが50万ダウンロードを記録

Google Playストアに出回っていたWhatsAppの模倣アプリが、2026年10月19日(月)にストアから姿を消すまでに50万回以上ダウンロードされていたことが判明した。この事実はRedditユーザーの「2ne1cheese」によって最初に報告され、テクノロジー系メディアのAndroid Authorityが報じた。

この偽アプリは、Playストアで他にアプリを公開していない「Agment Assets sallu」という開発者名で配信されていた。アプリアイコンやスクリーンショット、説明文に至るまで公式のWhatsAppと完全に一致するよう極めて精巧に作られていた。さらに、この偽の掲載情報は正規のWhatsAppアプリよりも上にあるスポンサー検索枠に一時表示されていた。

Playストアの早期アクセスの抜け穴

この模倣アプリの手口は、Google Playの「早期アクセス」機能の抜け穴を突いたものだった。同プログラムに登録されたアプリには一般ユーザーからの公開レビューが表示されないため、ユーザーが本物と偽物を識別することが困難になる。この隙を突かれ、50万人ものユーザーが騙される結果となった。

比較として、正規のWhatsAppはPlayストアで100億回以上ダウンロードされており、「エディターのおすすめ」バッジや数億件のレビューを獲得している。月曜の朝までに偽アプリの掲載は確認できなくなったが、Googleは削除に関する公式な見解をまだ発表していない。

こうした事例は今回が初めてではない。過去にも偽のGoogle Chromeアプリが審査をすり抜け、削除されるまでに10万回以上ダウンロードされたことがある。人気アプリの名称やアイコンを精巧に真似た上で、一般ユーザーに対して公式であるかのように見せかけるためにスポンサー検索枠を利用するという同様の手口が繰り返された。

本物を見分ける方法

WhatsApp(Meta)は非公式アプリを支持しない方針を改めて強調している。サポートページにおいて「セキュリティやプライバシー保護の取り組みを保証できないため、このようなアプリはサポートしていません」と表明している。現時点で当該アプリによるデータ窃盗の確定的な証拠は確認されていないが、セキュリティの専門家はこうした模倣アプリが個人情報を盗み出したりマルウェアを送り込んだりするリスクを警告している。

ユーザーには、ダウンロード前に開発者名(正規のWhatsAppはMetaが配信元)を必ず確認し、「エディターのおすすめ」バッジやダウンロード数にも注意を払うことが強く推奨されている。スポンサー広告として表示されるものを含め、検索結果の最上位にあるという理由だけで安易に信用してはならない。

端末にインストールされているアプリが正規のWhatsAppであるか確認するには、Playストア内の公式WhatsAppページを開き、該当アプリがインストール済みと認識されるか確かめる必要がある。もし公式ページで端末内のアプリが認識されない場合は、直ちにそのアプリを削除し、公式ページから再インストールを行うべきである。