合併完了、AUMは143兆ルピアを突破

ダナンタラ・インドネシアは、国営企業(BUMN)傘下の投資運用会社4社の統合を完了した。この統合は、2026年9月28日にジャカルタで合併証書に署名されたことで正式に成立した。

統合された4社は、PTマンディリ・マネジメント・インベスタシ、PT BNIアセット・マネジメント、PT BRIマネジメント・インベスタシ、PT PNMインベストメント・マネジメントである。PTマンディリ・マネジメント・インベスタシが存続会社に指定され、他の3社のすべての資産、負債、権利、義務が同社へ承継された。

4社の預かり資産残高(AUM)は、2026年9月時点で合計143兆ルピア超を記録している。この事業規模の拡大により、国内の投資運用産業が強化されるとともに、地域および国際市場における競争力向上が期待されている。

人材とテクノロジーの変革を最優先に

ダナンタラ・インドネシアのドニー・オスカリア最高執行責任者(COO)は、4社の統合に伴い、専門的で透明性が高く公正な組織体制の構築が不可欠であると強調した。事業規模の拡大には、職場文化の改革、能力強化、業績改善が伴う必要があると述べた。

ドニー氏は「誰もが公平に扱われるよう、職務評価を行い、職務規模を定め、格付け制度を策定し、コンピテンシーマトリクスや職務要件を作成せよ」と指示した。この整備には、役職の評価、職責レベルの分類、企業が求めるスキルのマッピングなどが含まれる。

組織構造の刷新に加え、企業文化のすり合わせも重視されている。ドニー氏は、統合の成功には全社的なビジョン、理念、目標の共有が必要だと指摘した。また、この統合にはテクノロジー開発や投資運用基準の高度化も含まれている。

個人投資家と世界市場をターゲットに

個人投資家層に対しては、合併後の新会社は一般市民のニーズや好みに合わせたテーマ型投資商品を展開する計画である。販売網は、国営銀行協会(ヒンバラ)に加盟する各行のネットワークを活用することで強化される。

この取り組みは、国内資本市場における投資家数の増加傾向とも合致している。2026年8月7日(金)時点で、個人投資家識別番号(SID)の登録数は3,000万件を突破した。拡大を続ける個人投資家基盤は、投資運用業界にとって商品浸透を広げる絶好の機会となっている。

長期的な視野として、ダナンタラは統合後の組織がグローバル規模の投資機関と競合できる存在になることを目指している。ドニー氏は「われわれはグローバルプレイヤーを目指している。海外企業ができるのに、われわれにできないはずがない。特にわれわれには広範な販売網がある」と締めくくった。