理事会の決定:政策金利は据え置き、預金金利は引き上げ
インドネシア銀行(BI)は2026年10月20〜21日の理事会(RDG)において、政策金利(BIレート)を5.75%に据え置くことを決定した。ロイター、ブルームバーグ・テクノズ、IDNFinancialsによると、この決定はBIのデストリー・ダマヤンティ総裁が水曜日(2026年10月21日)にジャカルタで行われた記者会見で発表した。
BIレートは据え置かれたものの、中央銀行は預金ファシリティ金利を4.75%から5%へと25ベーシスポイント(bp)引き上げた。一方、貸出ファシリティ金利は6.50%に据え置かれた。BIは2026年5月と6月の3段階で計100bpの大幅利上げを実施した後、前回2026年6月にBIレートを5.50%から5.75%に引き上げて以来、4回連続の据え置き決定となった(ロイターおよびブルームバーグ・テクノズによる)。
デストリー総裁は、外部圧力が高まる中でも金融政策はルピア安定化戦略と一貫性を保ち、政府目標に沿ったインフレ目標を維持すると強調した。この決定は、外貨流入の誘致、ルピア相場の安定維持、ならびに短期金融市場および外国為替市場の深化加速を目的とした、BI向けの国内NDF(DNDF)ヘッジ手段に対するインセンティブ強化によって補強されている。
市場の予想は二分、総合株価指数は反発
BIの決定は、市場の予想が分かれる中で下された。10月13〜19日にロイターがエコノミスト29人を対象に実施した調査では、15人が据え置きを予想し、残りは少なくとも25bpの利上げを予想していた。ブルームバーグによるエコノミスト38人の調査では、19対19の同数となった。一方、CNBCインドネシア・リサーチが金融機関13社を対象に行った調査では、10社が25bpの利上げ(6.00%)を予想し、3社が据え置きを予想していた。
発表を受けて、インドネシア総合株価指数(IHSG)は朝方に一時1.31%安の5,209.5まで急落したものの、13時59分(西部インドネシア時間)には0.122%高の5,288へと反発した。ルピア相場は0.03%の小幅安となったものの、依然として1ドル=1万8,000ルピア未満を維持している。IDNFinancialsによると、年初来でルピアは約7.9%下落している。
背景:ルピアは過去最安値圏、MSCIの格下げ脅威
ロイターは、先週MSCIがインドネシア株式市場を新興国市場(エマージング・マーケット)から単独市場(スタンドアローン・マーケット)へ格下げする可能性があると警告したのを受け、通貨が再び下押し圧力を受けていた中で今回の決定が下されたと指摘している。大規模な売りによってルピアは過去最安値圏に近づき、IHSGも2日連続で大幅な調整を強いられていた。
政策金利を据え置く一方で預金ファシリティ金利を引き上げる措置は、国内経済への金利負担を増大させることなく、ルピアの下落圧力を緩和したいというBIの意図を示唆している。また、BIは2026〜2027年のインフレ率を目標である2.5±1%の範囲内に抑える方針であり、さらなる混乱を緩和するために為替介入やヘッジ向けインセンティブを用意している。






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